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こんにちは、FPの詠子(えいこ)です。今日の教室は、高額療養費シミュレーターの使い方。入院や手術の前に「自己負担の上限」を知っておくと、心もお財布もぐっと軽くなりますよ。

1か月の医療費が高額になっても、高額療養費制度があるおかげで、自己負担には上限があります。上限を超えた分は健康保険から払い戻されるので、「請求書の金額を全部払いっぱなし」にはならないんです。

高額療養費シミュレーターなら、年齢・年収・1か月の医療費を入れるだけで、「自己負担の上限」と「払い戻される金額」の目安がわかります。2026年8月からの限度額改正にも対応済みです。このページでは、8つの入力欄を実際の画面と同じ順番でご案内します。

🌸 まずは触ってみましょう 🌸

実際の画面を見ながらのほうが分かりやすい方は、先にシミュレーターを開いておくと読み進めやすいですよ。

🏥 高額療養費シミュレーターを開く →

🔍 このシミュレーターでわかること

  • あなたの自己負担限度額(1か月)
  • 高額療養費による軽減額最終的な自己負担額
  • 受け取り方2通り(あとから戻る方式/最初から抑える方式)の違い

🗂 使う前に用意するものは2つ

  • ☐ 1. おおよその年収(会社員の方は源泉徴収票の「支払金額」が目安。おおよそでOKです)
  • ☐ 2. 1か月分(同じ月の1日〜末日)の医療費(窓口で支払った額でも、総額10割でもOK)

※プリントアウトして、チェックしながらお使いください。

✏️ 使い方:入力は8ステップ

項目は多めですが、ほとんどが選ぶだけです。下の枠は入力欄の見本です。

① 受診した月 2026年8月に限度額が変わります

2026年8月〜2027年7月(改正後・第1段階)

高額療養費は診療月(1日〜末日)ごとに判定されます。2026年8月1日から自己負担限度額が引き上げられるため、診療を受けた(受ける予定の)月に合わせて選んでください。

② 年齢 70歳以上は上限の基準が変わります

69歳以下 70歳以上

70歳以上の方は、外来だけの場合に個人単位の上限(外来特例)が使えるなど、69歳以下とは別の基準で計算されます。

③ 住民税非課税世帯 該当する場合のみチェック

☐ 住民税非課税世帯に該当する

世帯全員の住民税が非課税の場合、限度額が低く設定されます。該当するかは市区町村の課税証明書などで確認できます。該当しない方はチェックせず、そのまま次へ進んでください。

④ 年収 税込・おおよそでOK

例:500万円

会社員の方は源泉徴収票の「支払金額」(額面の年収)が目安です。入力した年収から、高額療養費の所得区分(ア〜オ等)へ自動で変換されます。区分の境目(年収約370万・770万・1,160万円)に近い方は、正確には標準報酬月額等で決まるため、加入している健康保険にご確認ください。

⚠️ 医療費控除シミュレーターとは逆です
こちらの「年収」は額面(支払金額)を入れます。医療費控除シミュレーターの「総所得金額等」(給与所得控除後の金額)とは見る欄が違うので、行き来するときはご注意くださいね。

⑤ 窓口負担割合 保険証・資格確認書に記載

1割 2割 3割

この欄は70歳以上の方向けです(1〜3割、保険証や資格確認書で確認できます)。69歳以下の方は自動的に3割で計算されるので、選択は不要です。

⑥ 今回の医療費(1か月分) 保険診療分の合計

窓口で支払った額で入力 医療費の総額(10割)で入力
例:300,000

同じ月(1日〜末日)に支払った保険診療分(入院・手術・外来・処方薬)を入れます。入院中の食事代・差額ベッド代・自由診療・先進医療の技術料は対象外です。窓口で支払った額しか分からなければ「窓口で支払った額で入力」を選べば自動で換算してくれます。

⑦ 受診の種類 70歳以上の外来は特例あり

入院 外来 両方

70歳以上の方が「外来」のみの場合は、外来特例(個人単位の月額上限)で計算されます。入院を含む場合や69歳以下の方は、受診の種類による違いはありません。

⑧ 世帯合算

☐ 世帯合算する(今後のアップデートで対応予定です)

同じ健康保険に加入しているご家族の医療費を合算して限度額の判定に使える仕組みです。現在は今後のアップデートで対応予定のため、そのまま計算に進んでください。

入力できたら、「自己負担額を計算する」ボタンを押すだけです。

📊 結果の見方

  • 窓口で支払った額:制度を使わない場合の支払額です
  • 高額療養費による軽減額:制度によって軽くなる金額です
  • 最終的な自己負担額自己負担限度額(1か月):実際にあなたが負担する上限の目安です

受け取り方は2通り(軽くなる金額はどちらも同じ)
いったん窓口で支払って後日払い戻しを受ける「あとから戻る方式(償還払い)」と、マイナ保険証や限度額適用認定証を提示して支払いを最初から限度額までに抑える「最初から抑える方式(現物給付)」があります。入院や手術の予定が分かっているなら、最初から抑える方式のほうが立て替えの負担がなくて安心です。

💬 よくある質問

Q. 入院が月をまたぐ場合はどうなりますか?
限度額は診療月(1日〜末日)ごとに別々に判定されます。同じ入院でも月をまたぐと2回分の判定になるため、自己負担が増えることがあります。シミュレーターには1か月分ずつ入力してください。

Q. 食事代や差額ベッド代も戻ってきますか?
戻りません。入院時の食事代・差額ベッド代・自由診療・先進医療の技術料などは高額療養費の対象外です。対象になるのは保険適用の診療分だけです。

Q. 医療費控除とは別の制度ですか?
別の制度です。そして高額療養費として戻ったお金は、医療費控除の計算では「支払った医療費」から差し引きます。高額療養費を差し引いた後の自己負担が年間10万円(総所得200万円未満の方はその5%)を超えるなら、さらに医療費控除で税金も軽くできる可能性がありますよ。

🌸 さっそく試してみましょう 🌸

年齢・年収・1か月の医療費を入れるだけ。2026年8月改正後の基準に対応済みです。

高額療養費シミュレーターを使ってみる →

🎀 まとめ

医療費が高額になりそうなときは、まず「上限」を知ることから。なお、シミュレーターの結果はあくまで概算です。実際の支給額は、加入している健康保険組合・協会けんぽ・市区町村等の判定により異なる場合があります。くわしくは免責事項もご覧ください。

長い療養で仕事を休むことになったら、収入面の支えになる傷病手当金シミュレーターもセットでご確認ください。「出ていくお金の上限」と「入ってくるお金」の両方が見えると、暮らしの見通しがぐっと立てやすくなります。


上限を 知れば安らぐ 夏の夜
-詠子-