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こんにちは、FPの詠子(えいこ)です。今日の教室は、高額介護合算療養費シミュレーターの使い方。ご家族の介護と医療費が重なった年にこそ、知ってほしい制度です。

医療費と介護費、両方の負担が重い1年——そんなとき、高額介護合算療養費制度を使うと、1年間(8月〜翌7月)の医療保険と介護保険の自己負担を合算して、限度額を超えた分の払い戻しを受けられます。月ごとの高額療養費とは別に、年単位でもう一段の救済がある、いわば「知る人ぞ知る」制度です。

高額介護合算療養費シミュレーターなら、年齢構成・所得区分・1年間の自己負担額を入れるだけで、払い戻し見込み額がわかります。このページでは、5つの入力欄を実際の画面と同じ順番でご案内します。

🌸 まずは触ってみましょう 🌸

実際の画面を見ながらのほうが分かりやすい方は、先にシミュレーターを開いておくと読み進めやすいですよ。

🤝 高額介護合算療養費シミュレーターを開く →
💡 いちばん大事な前提
合算できるのは「同じ医療保険」に加入している世帯員の分だけです。住民票上は同じ世帯でも、加入する医療保険が異なると合算できません。特に75歳以上の方は後期高齢者医療制度に加入するため、他の医療保険のご家族とは合算できない場合があります。

🔍 このシミュレーターでわかること

  • 医療費+介護費の合算額と、世帯の年間限度額
  • 払い戻し見込み額の目安
  • 申請の2ステップ(どこに・なにを出すか)

🗂 使う前に用意するものは3つ

  • ☐ 1. 医療費の年間自己負担額(高額療養費などの払い戻しを差し引いた後の金額。医療費通知などが手がかりです)
  • ☐ 2. 介護費の年間自己負担額(高額介護サービス費の払い戻しを差し引いた後の金額。介護保険の利用者負担額のお知らせなどで確認できます)
  • ☐ 3. 世帯の所得区分の見当(年収や住民税の課税状況から選べます)

※プリントアウトして、チェックしながらお使いください。

✏️ 使い方:入力は5ステップ

シミュレーターの画面と同じ順番でご案内します。下の枠は入力欄の見本です。

① 対象年度 毎年8月〜翌7月の1年間で判定

2025年度分(2025年8月〜2026年7月)

この制度の対象期間は、暦の1年ではなく毎年8月1日〜翌年7月31日です。所得区分は、期間の基準日である7月31日時点で判定されます。試算したい年度を選んでください。

② 世帯の年齢構成 70歳以上は上限の基準が変わります

70〜74歳または75歳以上のみ 70歳未満のみ 70〜74歳と70歳未満が混在

同じ医療保険に加入している世帯員の年齢構成を選びます。年齢によって限度額の基準が変わり、「混在」の場合は2段階(70〜74歳分→世帯全体)で計算されます。

③ 世帯の所得区分 基準日7月31日時点で判定

一般

選択肢は②で選んだ年齢構成によって変わります。70歳以上の世帯は「現役並みⅠ〜Ⅲ/一般/低所得Ⅰ・Ⅱ」から、70歳未満の世帯は「区分ア〜オ」(年収約1,160万円以上〜住民税非課税世帯)から選びます。それぞれの?ボタンに年収の目安が載っているので、迷ったらそちらを参考にしてください。

④ 医療費の年間自己負担額 高額療養費などの給付後の額

例:400,000

高額療養費などの払い戻しを差し引いた後の、医療費の自己負担額を入れます。入院時の食費・居住費、差額ベッド代は対象外です。また、70歳未満の方の分は「1か月・1医療機関ごとに21,000円以上」の自己負担だけが合算対象になります。

⚠️ ここがいちばん多い入力ミスです
「窓口で支払った額の合計」をそのまま入れないでください。高額療養費や高額介護サービス費ですでに戻った分を引いた後の金額が、この制度の合算対象です。

⑤ 介護費の年間自己負担額 高額介護サービス費の給付後の額

例:300,000

高額介護サービス費の払い戻しを差し引いた後の、介護保険の自己負担額を入れます。福祉用具購入費・住宅改修費、施設での食費・居住費は対象外です。

入力できたら、「計算する」ボタンを押すだけです。

📊 結果の見方

  • 医療費+介護費の合算額:④と⑤を合わせた、判定のもとになる金額です
  • 世帯の年間限度額:所得区分と年齢構成で決まる、1年間の自己負担の上限です
  • 払い戻し見込み額:合算額が限度額を超えた分=戻ってくる金額の目安です
  • 年齢構成が「混在」の場合は、第1段階(70〜74歳分)→第2段階(世帯全体)の2段階の内訳も表示されます

申請は2ステップ(自動では戻りません)
ステップ1:市区町村の介護保険窓口へ「介護保険の自己負担額証明書」を申請。ステップ2:その証明書を添えて、加入する医療保険者へ支給申請します。支給額は、医療保険・介護保険それぞれの自己負担額の比率に応じて按分して支払われます。

💬 よくある質問

Q. 同居している親の分と合算できますか?
加入している医療保険が同じなら合算できます。たとえば75歳以上の親御さん(後期高齢者医療制度)と、会社の健康保険に入っているあなたとでは、医療保険が別なので合算できません。まず「同じ保険証(資格確認書)のグループか」を確認してみてください。

Q. 高額療養費をもらっていても使えますか?
使えます。むしろこの制度は、高額療養費・高額介護サービス費で月ごとに救済されたあとの残りの負担を、年単位でさらに軽くする仕組みです。だからこそ、入力は「給付後の額」なんですね。

Q. 世帯に低所得Ⅰの介護サービス利用者が複数います。
その場合は、医療保険と介護保険で計算上の基準額が異なる特例があり、このシミュレーターでは正確に試算できません。加入する医療保険者または市区町村へ直接ご確認ください。

🌸 さっそく試してみましょう 🌸

年齢構成・所得区分・1年間の自己負担額を入れるだけで、払い戻し見込みがわかります。

高額介護合算療養費シミュレーターを使ってみる →

🎀 まとめ

医療と介護、ふたつの負担は寄せ合って軽くする。なお、シミュレーターの結果はあくまで概算です。実際の支給額は、加入している医療保険者・市区町村等の判定により異なる場合があります。くわしくは免責事項もご覧ください。

月ごとの医療費の上限は高額療養費シミュレーターで、医療費がかさんだ年の税金は医療費控除シミュレーターの使い方でどうぞ。


寄せ合えば 軽くなる荷や 秋近し
-詠子-