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こんにちは、FPの詠子(えいこ)です。今日の教室は、医療費控除シミュレーターの使い方。手もとに源泉徴収票を1枚ご用意いただければ、還付額の目安がその場でわかりますよ。

「今年は医療費がけっこうかさんだなあ……」という年は、確定申告で医療費控除を使うと、納めた所得税の一部が戻ってきたり、翌年度の住民税が軽くなったりすることがあります。

でも、「自分の場合、実際いくら戻るの?」がわからないと、申告する気力もわいてきませんよね。そんなときのための医療費控除シミュレーターです。このページでは、4つの入力欄それぞれに「なにを・どこから」入れるのかを、実際の画面と同じ順番でご案内します。

🌸 まずは触ってみましょう 🌸

実際の画面を見ながらのほうが分かりやすい方は、先にシミュレーターを開いておくと読み進めやすいですよ。

🩺 医療費控除シミュレーターを開く →
💡 知っておきたい基本
医療費控除そのものの仕組みを先に知りたい方は、医療費控除とは?基本の仕組みをご覧ください。分からない用語が出てきたら、医療費控除の用語集もあわせてどうぞ。

🔍 このシミュレーターでわかること

  • 医療費控除額(所得から差し引ける金額)の目安
  • 所得税の概算還付額(戻ってくる税金の目安)
  • 翌年度の住民税の概算軽減額
  • 申告するメリットがどのくらいあるかのかんたん判定

🗂 使う前に用意するものは3つ

  • ☐ 1. 前年の源泉徴収票(「給与所得控除後の金額」の欄を使います。給与明細の「額面収入」ではない点に注意です)
  • ☐ 2. 1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費の合計額(医療費通知やレシート、家計簿など)
  • ☐ 3. 保険金などで補てんされた金額(入院給付金、高額療養費など。なければ0円でOKです)

※プリントアウトして、チェックしながらお使いください。

✏️ 使い方:入力は4ステップ

シミュレーターの画面と同じ順番でご案内します。下の枠は入力欄の見本です。実際の画面を見ながら読み進めてくださいね。

① 総所得金額等 給与のみの方は給与所得控除後の金額

例:4,000,000

この欄には、1年間の所得の合計を入れます。会社員で給与だけの方は、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」の欄の数字をそのまま入力してください。

⚠️ ここがいちばん多い入力ミスです
「年収(額面)」をそのまま入れないでください。額面収入と所得は別モノで、ここを取り違えると結果が大きくずれてしまいます。「収入」と「所得」の違いがあいまいな方は、収入・所得・課税所得の違いで源泉徴収票のどこを見ればいいかまで整理しています。

② 医療費総額 1年間に支払った医療費の合計

例:250,000

この欄には、1月1日〜12月31日に支払った医療費の合計を入れます。ご本人だけでなく、生計を一にするご家族の分も合算できます。病院の治療費・処方薬代のほか、通院のための公共交通機関の交通費も対象です。

③ 保険金・給付金 医療費を補てんする金額(なければ0)

例:50,000

この欄には、生命保険の入院給付金高額療養費など、医療費の穴埋めとして受け取ったお金を入れます。なければ0のままでOKです。本来は「補てんの対象になった医療費」からだけ差し引くルールですが、シミュレーターでは概算として合計額から差し引きます。

④ 所得税率 ご自身の税率を選択

10%

この欄は、プルダウンからご自身の所得税率を選びます。前年の確定申告書の控え(税率の欄)で確認できるほか、下の早見表からも見当をつけられます。「課税される所得金額」は、①の総所得からさらに各種の所得控除を引いたあとの金額です。

課税される所得金額税率
195万円以下5%
195万円超〜330万円以下10%
330万円超〜695万円以下20%
695万円超〜900万円以下23%
900万円超〜1,800万円以下33%
1,800万円超〜4,000万円以下40%
4,000万円超45%

「課税される所得金額」を源泉徴収票や確定申告書のどこから計算すればいいかは、自分の所得税率の調べ方で書類のサンプル付きで解説しています。

4つの欄が埋まったら、「概算メリットを計算する」ボタンを押すだけです。

📊 結果の見方

  • 申告メリット判定:申告する価値がどのくらいあるかの目安です
  • 医療費控除額:所得から差し引ける金額です。「戻ってくる金額」そのものではない点にご注意ください
  • 所得税の概算還付額:医療費控除額 × ④で選んだ所得税率で概算した、戻ってくる税金の目安です
  • 住民税の概算軽減額:医療費控除額 × 10% で概算した、翌年度の住民税が軽くなる目安です
  • 計算の内訳:正味医療費(②−③)から差引基準額(原則10万円)を引いて控除額を出す流れが確認できます

「原則10万円」ってなに?
医療費控除は、正味医療費のうち10万円を超えた部分が対象です。ただし、総所得金額等が200万円未満の方は「総所得金額等の5%」が基準になるため、医療費が10万円未満でも控除できる場合があります。シミュレーターはこの判定も自動で行います。なお、医療費控除額の上限は200万円です。

💬 よくある質問

Q. 医療費が10万円に届いていません。使えませんか?
総所得金額等が200万円未満なら、基準は「所得の5%」になります。たとえば総所得150万円なら、7万5千円を超えた分が対象です。あきらめる前に、シミュレーターで確認してみてくださいね。

Q. 家族の医療費もまとめられますか?
はい。生計を一にする配偶者やご親族の分を合算できます。一般に、ご家族の中で所得税率が高い方がまとめて申告すると有利です。

Q. 年末調整でできますか?
できません。医療費控除は確定申告が必要です。会社員の方でも、還付申告なら翌年1月から提出できます。

🌸 さっそく試してみましょう 🌸

源泉徴収票と医療費の合計があれば、入力は1分ほど。還付額の目安がその場でわかります。

医療費控除シミュレーターを使ってみる →

🎀 まとめ

医療費がかさんだ年は、まず概算を知ることから。なお、シミュレーターの結果はあくまで概算です。実際の還付額・税額軽減額は、所得控除・税額控除・復興特別所得税・住民税の各自治体の取扱い等により異なる場合があります。個別のご判断は国税庁の案内、税務署、税理士等にご確認ください。くわしくは免責事項もご覧ください。

市販薬の購入が多い方は、医療費控除と併用できない「セルフメディケーション税制」という選択肢もあります。次回の教室でご案内しますね。


領収書 ためた一年 実を結ぶ
-詠子-