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こんにちは、FPの詠子(えいこ)です。今日の教室は、傷病手当金シミュレーターの使い方。病気やケガで仕事を休むことになっても、健康保険があなたの収入を支えてくれます。

業務外の病気やケガで仕事を休むとき、勤務先の健康保険から受け取れるのが傷病手当金です。「休んでいる間、収入はどうなるの……」という不安に、具体的な数字で答えてくれる制度です。

傷病手当金シミュレーターは、日額だけでなく、待期3日間・有給休暇の消化・会社から報酬が出る場合の差額調整まで含めて、実際の受け取りイメージに近い金額を試算できます。このページでは、6つの入力欄を実際の画面と同じ順番でご案内します。

🌸 まずは触ってみましょう 🌸

実際の画面を見ながらのほうが分かりやすい方は、先にシミュレーターを開いておくと読み進めやすいですよ。

🛏️ 傷病手当金シミュレーターを開く →
💡 このシミュレーターの対象者
勤務先の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合など)の被保険者ご本人で、業務外の病気・ケガの療養のため、連続3日間を含み4日以上仕事を休む見込みの方が対象です。

🔍 このシミュレーターでわかること

  • 傷病手当金の日額(平均標準報酬月額 ÷ 30 × 2/3)の目安
  • 支給が始まる日(待期3日間・有給消化を反映)
  • 休業期間全体で受け取れる試算総額(会社からの報酬との調整込み)

🗂 使う前に用意するものは3つ

  • ☐ 1. ご自身の標準報酬月額(給与明細の健康保険料から逆算、勤務先の人事・総務、または加入する保険者に照会。分からなければ月給・税引前でも概算できます)
  • ☐ 2. 休業の開始日と終了予定日(未定なら医師から伝えられた療養期間の目安でOK)
  • ☐ 3. あれば:休職中の給与・休職手当の規程(就業規則)と使う予定の有給休暇日数

※プリントアウトして、チェックしながらお使いください。

✏️ 使い方:入力は6ステップ

①〜④が必須、⑤⑥は任意です。下の枠は入力欄の見本です。

① 支給開始日前12か月の平均標準報酬月額 必須

例:300,000

標準報酬月額は、健康保険料などの計算に使われる、給与を区分した金額です。原則として、支給開始日前12か月の各月の平均額を入れます。分からない場合は月給(税引前)でも概算できますが、残業代が多い方などは実際とのずれが大きくなることがあります。

⚠️ 手取りの月給を入れないでください
標準報酬月額は税引前ベースの金額です。手取り額で入力すると、日額が実際より少なく出てしまいます。

② 現在の健康保険へ12か月以上継続して加入していますか? 必須

はい(12か月以上) いいえ(12か月未満)

転職などで加入が12か月に満たない場合は「いいえ」を選びます。その場合、①の金額と協会けんぽの基準額(32万円)を比べて低いほうで計算されます(健康保険組合の場合は基準額が異なることがあります)。

③ 療養による休業開始日 必須

2026/09/01

療養のために仕事を休み始めた最初の日です。最初の連続3日間は「待期期間」となり、傷病手当金が支給されるのは4日目からです。待期の3日間には、有給休暇や土日・祝日などの公休日も含まれます。

④ 療養による休業終了予定日 必須

2026/11/30

仕事を休む予定の最終日です。復帰が未定なら、医師から伝えられた療養期間の目安を入れてください。開始日から終了予定日まで連続して休業したものとして計算されます。支給期間には「支給開始日から通算1年6か月」の上限があり、超える入力は上限日までで試算されます。

⑤ 休業中に会社から支給される報酬 任意

支給なし

休職中も給与や休職手当が一部出る場合の入力です(就業規則・休職規程で確認できます)。報酬の日額が傷病手当金の日額より少ないときは差額が支給され、日額以上のときはその期間の傷病手当金は支給されません。分からなければ「支給なし」のままで試算できます。

⑥ 最初に有給休暇を使用する日数 任意

例:10

「先に有給を使い切ってから傷病手当金に切り替える」という、実務でよくあるパターンを試算できます。有給期間中は給与が全額出るため傷病手当金の対象外ですが、待期3日間のカウントには含まれます。未入力なら0日(有給を使わない)として計算されます。

入力できたら、「🌸 傷病手当金を試算する」ボタンを押すだけです。

📊 結果の見方

  • 傷病手当金の日額:平均標準報酬月額 ÷ 30 × 2/3 で計算した、1日あたりの支給額です
  • 制度上の支給開始日/試算上の支給開始日:待期3日完成後の4日目と、有給消化を反映した実際の開始日です
  • 支給対象日数と調整前の総額:日額 × 支給対象日数の目安です
  • 会社報酬による調整額と試算総額:⑤の報酬が出る分だけ減額した、最終的な受け取り目安です

あわせて知っておきたい3つのこと
結果画面の「詠子からのワンポイント」にも表示されますが、大事なので先にお伝えしますね。①傷病手当金は非課税で、所得税はかかりません。②ただし休職中も社会保険料(健康保険・厚生年金)の本人負担は原則続きます。会社への支払い方法を事前に確認しておきましょう。③住民税は前年の所得に課税されるため、休職中も納付が続く場合があります。

💬 よくある質問

Q. 待期3日間に土日や有給は含まれますか?
含まれます。待期は「療養のため連続して3日間休むこと」で完成し、有給休暇や公休日もカウントされます。給与の支払いがあったかどうかは関係ありません。

Q. 有給を先に使うべきですか?
一概には言えません。有給期間中は給与が満額出る一方、傷病手当金は約3分の2です。ただし復帰後に有給を残しておきたい事情もありますよね。シミュレーターの⑥で日数を変えて試算し、会社の休職制度とあわせて検討するのがおすすめです。

Q. 医療費が高額になりそうなときは?
傷病手当金(入ってくるお金)と高額療養費制度(出ていくお金の上限)は併用できます。長い入院ではセットで確認すると、暮らしの見通しが立てやすくなりますよ。

🌸 さっそく試してみましょう 🌸

月給の目安と休業期間が分かれば、受け取りイメージに近い金額まで試算できます。

傷病手当金シミュレーターを使ってみる →

🎀 まとめ

療養に専念するためにも、収入の見通しは早めに。なお、シミュレーターの結果はあくまで概算です。実際の支給額は、加入している健康保険の判定や勤務実態により異なる場合があります。くわしくは免責事項もご覧ください。

医療費の負担側は、高額療養費シミュレーターでどうぞ。医療費がかさんだ年の税金は医療費控除シミュレーターの使い方で確認できます。


休む日も そっと支える 風がある
-詠子-