こんにちは、FPの詠子(えいこ)です。今日の教室は、セルフメディケーション税制シミュレーターの使い方。ドラッグストアのレシートが、節税につながるかもしれませんよ。
病院にはあまり行かないけれど、市販薬はよく買う——そんな方のための節税制度がセルフメディケーション税制です。対象の市販薬(スイッチOTC医薬品)を年間12,000円より多く購入していれば、確定申告で所得税・住民税が軽くなる可能性があります。
セルフメディケーション税制シミュレーターを使えば、節税額の目安がその場でわかります。このページでは、4つの入力欄それぞれに「なにを・どこから」入れるのかを、実際の画面と同じ順番でご案内します。
このシミュレーターは、医療費控除と違って収入や総所得の入力が不要です。判定ライン(足切り額)が一律12,000円と決まっているためです。分からない用語が出てきたら、医療費控除の用語集をご覧ください。
🔍 このシミュレーターでわかること
- セルフメディケーション税制控除額(所得から差し引ける金額)の目安
- 所得税の概算軽減額
- 住民税の概算軽減額
🗂 使う前に用意するものは2つ
- ☐ 1. 対象市販薬のレシート(1年間の購入額の合計。ご本人と生計を一にするご家族の分を合わせられます)
- ☐ 2. ご自身の所得税率(分からない方は自分の所得税率の調べ方でどうぞ)
※プリントアウトして、チェックしながらお使いください。
✏️ 使い方:入力は4ステップ
シミュレーターの画面と同じ順番でご案内します。下の枠は入力欄の見本です。
① 所得税率 ご自身の税率を選択
プルダウンからご自身の所得税率(5%〜45%)を選びます。画面の?ボタンには、年収からのおよその目安も載っています。くわしい調べ方は自分の所得税率の調べ方をご覧ください。
② 対象医薬品購入額 1年間に購入した対象市販薬の合計
この欄には、セルフメディケーション税制の対象になる市販薬だけの合計を入れます。対象商品は、レシートに「セルフメディケーション税制対象」や「★」などの表示があります。
⚠️ ここがいちばん多い入力ミスです
サプリメント・健康食品・対象外の医薬品は含められません。ドラッグストアの支払額をまるごと入れず、レシートの対象マークが付いた商品だけを合計してください。
③ 保険金・給付金 対象医薬品の購入費を補てんする金額(なければ0)
対象医薬品の購入費を補てんするお金を受け取った場合に入力します。市販薬の購入では該当しないケースがほとんどなので、多くの方は0のままでOKです。
④ 健康診断等の一定の取組
この制度を使うには、その年に健康診断・人間ドック・特定健康診査・予防接種・がん検診などのいずれかを受けている必要があります。会社の定期健診やインフルエンザの予防接種でもOKです。「受けていない」を選ぶと、制度は利用できない扱いになります。
4つの欄が埋まったら、「節税額を計算する」ボタンを押すだけです。
📊 結果の見方
- セルフメディケーション税制控除額:購入額のうち12,000円を超えた部分です。上限は88,000円(購入額でいうと10万円まで)です
- 所得税の概算軽減額:控除額 × ①で選んだ所得税率の目安です
- 住民税の概算軽減額:控除額 × 10% の目安です
医療費控除とは「どちらか一方だけ」
セルフメディケーション税制は医療費控除の特例で、両方は使えません。医療費の総額が10万円を超えている、またはご家族の病院代・通院費もある場合は、医療費控除のほうがお得になることがあります。迷ったら比較シミュレーターでまとめて判定できます。
💬 よくある質問
Q. どの薬が対象か、どうやって見分けますか?
レシートの「セルフメディケーション税制対象」「★」などの表示が目印です。パッケージに共通識別マークが付いている商品もあります。かぜ薬・胃腸薬・湿布など、身近な市販薬の多くが対象になっています。
Q. 健康診断を受けていない年は使えませんか?
使えません。「一定の取組」はこの制度の適用条件です。ただし予防接種やがん検診でも条件を満たせるので、あきらめる前に1年をふり返ってみてくださいね。
Q. 家族の分の市販薬も合計できますか?
はい。生計を一にするご家族の対象医薬品購入額を合わせられます。「一定の取組」は申告するご本人が受けていればOKです。
🎀 まとめ
市販薬派の方の節税は、レシートの★さがしから。なお、シミュレーターの結果はあくまで概算です。実際の申告では対象医薬品や所得状況等により結果が異なる場合があります。個別のご判断は国税庁の案内、税務署、税理士等にご確認ください。くわしくは免責事項もご覧ください。
病院代がかさんだ年は、医療費控除シミュレーターの使い方もあわせてどうぞ。
星さがし レシートめくる 夜長かな
-詠子-